赤毛のアンへの旅 あこがれのプリンスエドワード島へ(DVD+BOOK)(松本侑子著) - レビュー
お勧め度★★★★★
赤毛のアンへの旅―あこがれのプリンスエドワード島へ NHK出版DVD (NHK出版DVD+BOOK)は、
NHK3か月トピック英会話『赤毛のアン』への旅から、プリンスエドワード島の美しいロケ映像を収録したDVD本です。
このDVDは、美しいプリンス・エドワード島を、
「赤毛のアン」翻訳で有名な松本侑子が、
女優の松坂慶子を案内する、という形式になっています。
NHK3か月トピック英会話ということで、
各シーンが英語で紹介されますが、
ゆっくりと聞き取りやすい英語が日本語字幕で紹介されますので、
アンの世界が広がります。
何とも美しいDVDです。
プリンス・エドワード島はもちろん美しいのですが、
松本侑子先生も、松坂慶子さんも、
本当に美しい。
上品な美しさです。
「エレガント」という言葉は、こんなお二人のためにあるのでしょう。
特に、松坂慶子さんが、三つ編みにして、
野の花を髪に飾っている姿は可愛くて素敵です。
「赤毛のアン」ファンとしては、
あんなに美人にはなれなくても、
あんなふうに上品になりたいと願います。
松坂慶子さんの娘さんたち、
モネさんとマリサさんも登場します。
お二人とも流暢な英語を話します。
プリンス・エドワード島を、
上品な方々と旅行したような気分を味わえる一冊です。
章立ては以下の通りです。
- 第1回 グリーン・ゲイブルズ
- 第2回 アンの生い立ち
- 第3回 リンド夫人とアン
- 第4回 友情の誓い
- 第5回 ニンジン事件
- 第6回 お茶会の悲劇
- 第7回 お化けの森
- 第8回 パフスリーブのドレス
- 第9回 進学と未来
- 第10回 永遠の別れ
- 第11回 道の曲がり角
- 第12回 アンの言葉と島の旅
- 第13回 『アンの青春』とモンゴメリ
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テレビドラマ「アボンリーへの道」(サラ・ポーリー主演、サリバン・フィルムズ製作)
テレビドラマ「アボンリーへの道」は、
ルーシー・モード・モンゴメリの、
『ストーリー・ガール』『黄金の道 ストーリー・ガール2』をベースに作られた、
カナダのテレビドラマシリーズです。
サラ・ポーリー主演、サリバン・フィルムズ製作による、
テレビドラマです。
『ストーリー・ガール』『黄金の道 ストーリー・ガール2』だけでなく、
『赤毛のアン』を始め、モンゴメリ作品の登場人物やエピソードが、
織り込まれています。
テレビ映画(ミーガン・フォローズ主演、ケヴィン・サリヴァン監督)
「赤毛のアン」「アンの青春」「アンの結婚」の出演者が、
あちこちに登場することも楽しみの一つです。
テレビ映画「赤毛のアン」シリーズに同名で出演している俳優
俳優名 | アボンリーへの道、赤毛のアンシリーズでの役名 |
---|---|
コリーン・デューハースト | マリラ・カスパート |
パトリシア・ハミルトン | レイチェル・リンド |
マリリン・ライトストーン | ミュリエル・ステイシー(ステイシー先生) |
ジョナサン・クロンビー | ギルバート・プライス |
テレビ映画「赤毛のアン」シリーズに別役で出演している俳優
俳優名 | アボンリーへの道での役名 | 赤毛のアンでの役名 |
---|---|---|
ジャッキー・バロウズ | ヘティ・キング | エバンス夫人 |
マグ・ラフマン | オリビア・デール | アリス・ローソン |
ロバート・コリンズ | ブレア・スタンリー | ミスター・バーリー |
ローズマリー・ダンスモア | アビゲール | ブルック校長 |
デビッド・フォックス | クライブ・ペティボーン | ジョン・ブライス |
セドリック・スミス | アレック・キング | アラン牧師 |
エピソードリストとDVDの対応
日本での放送順 | 日本語タイトル | (カナダでの放送順)英語タイトル | 収録DVD |
---|---|---|---|
1 | プリンス・エドワード島 | (1) The Journey Begins | SEASON 1 |
2 | ストーリーガール誕生 | (2) The Story Girl Earns Her Name | SEASON 1 |
3 | すてきな看護婦さん | (3) The Quarantine at Alexander Abraham's | SEASON 1 |
4 | うわさの恋人 | (4) The Materializing of Duncan McTavish | SEASON 1 |
5 | 心にひびく歌声 | (5) Song of the Night / Old Lady Lloyd | SEASON 1 |
6 | 留守番は大混乱 | (6) The Proof of the Pudding | SEASON 1 |
7 | アビゲールの求婚者 | (8) Aunt Abigail's Beau | SEASON 1 |
8 | アビゲールの赤ちゃん | (9) Malcolm and the Baby | SEASON 1 |
9 | 魔女の妙薬 | (7) Conversions | SEASON 1 |
10 | 収穫祭の女王 | (10) Felicity's Challeng | SEASON 1 |
11 | 秘められた悲劇 | (12) The Hope Chest of Arabella King | SEASON1 |
12 | アボンリーの魔女 | (11) The Witch of Avonlea | SEASON 1 |
13 | 冬の別れ | (13) Nothing Endures But Change | SEASON 1 |
14 | パパの死 | (14) Sara's Homecoming | SEASON 2 |
15 | フェリシティの初恋 | (15) How Kissing Was Discovered | SEASON 2 |
16 | のろわれたバイオリン | (16) Aunt Hetty's Ordeal | SEASON 2 |
17 | いたずら天使 | (17) Of Corsets, Secrets and True, True Love | SEASON 2 |
18 | はるか昔の恋 | (18) Old Quarrels, Old Love | SEASON 2 |
19 | 二人の求婚者 | (19) May the Best Man Win | SEASON 2 |
20 | アレックに乾杯 | (20) Family Rivalry | SEASON 2 |
21 | 灯台の悪人 | (21) The Sea Ghost | SEASON 2 |
22 | 海賊の金貨 | (22) All That Glitters | SEASON 2 |
23 | 動かぬ証拠 | (23) Dreamer of Dreams | SEASON 2 |
24 | 大女優がやってきた | (24) It's Just A Stage | SEASON 2 |
25 | ある母の愛 | (25) A Mother's Love | SEASON 2 |
26 | 氷上の熱戦 | (26) Misfits and Miracles | SEASON 2 |
27 | オリビアの結婚 | (27) Sister of the Bride / The Ties That Blind | SEASON 3 |
28 | 困ったそっくりさん(前 | (28) When She Was Bad, She Was Horrid, Part I | SEASON 3 |
29 | 困ったそっくりさん(後 | (29) When She Was Bad, She Was Horrid, Part II | SEASON 3 |
30 | ぼくの馬ブラッキー | (30) Felix and Blackie | SEASON 3 |
31 | ジャネットの反乱 | (32) Aunt Janet's Rebellion | SEASON 3 |
32 | 新任の先生 | (31) Facts and Fictions | SEASON 3 |
33 | まるでミステリー | (33) A Dark and Stormy Night | SEASON 3 |
34 | 吹雪のち晴れ | (34) Friends and Relations | SEASON 3 |
35 | かくしごと | (35) True Confessions | SEASON 3 |
36 | 吸血鬼の恐怖 | (36) After the Honeymoon | SEASON 3 |
37 | ヘティの求婚者 | (38) The Calamitous Courting of Hetty King | SEASON 3 |
38 | 上流社会 | (37) High Society | SEASON 3 |
39 | 友よやすらかに | (39) Old Friends, Old Wounds | SEASON 3 |
40 | オリビアの赤ちゃん | (40) Tug of War | SEASON 4 |
41 | 手荒な歓迎 | (41) The Lady and the Blade | SEASON 4 |
42 | 愛犬ディガーの危機 | (42) Incident at Vernon River | SEASON 4 |
43 | 亡き親友の妻 | (45) Evelyn | SEASON 4 |
44 | あこがれの人 | (44) Sara and the Marshal / Moving On | SEASON 4 |
45 | 町の消防団 | (43) Boys Will Be Boys | SEASON 4 |
46 | それぞれのデート | (46) Felicity's Grand Design / The Dinner | SEASON 4 |
47 | フェリックスのお手柄 | (47) Heirs and Graces | SEASON 4 |
48 | 聖バレンタインの日に | (48) Hearts and Flowers | SEASON 4 |
49 | フェリシティの選択 | (49) Felicity's Perfect Beau | SEASON 4 |
50 | 行方不明のジョナサン | (50) The Disappearance | SEASON 4 |
51 | ホーム・ムービー | (51) Jasper's Home Movie | SEASON 4 |
52 | イライザおばさんの訪問 | (52) Hearth and Home | SEASON 4 |
53 | フェリックスの夢 | (53) Fathers and Sons | SEASON 5 |
54 | モダン・タイムズ | (55) Modern Times | SEASON 5 |
55 | おめでとう誕生日 | (54) Memento Mori | SEASON 5 |
56 | ぼく読めないの | (56) A Friend in Need | SEASON 5 |
57 | 演劇コンクール | (60) Strictly Melodrama | SEASON 5 |
58 | レースの栄冠 | (58) The Great Race | SEASON 5 |
59 | 過去の重荷 | (57) Stranger in the Night | SEASON 5 |
60 | 10ドル盗難事件 | (59) Someone To Believe In | SEASON 5 |
61 | サナトリウム | (61) Thursday's Child | SEASON 5 |
62 | もうかる話 | (62) Best Laid Plans | SEASON 5 |
63 | ガスの求婚 | (63) Otherwise Engaged | SEASON 5 |
64 | 恋に夢中 | (64) Enter Prince Charming, Part.1 | SEASON 5 |
65 | 牧師の妻 | (65) The Minister's Wife, Part.2 | SEASON 5 |
66 | 生きていた母 | (66) The Return of Gus Pike | SEASON 6 |
67 | パリ留学の夢 | (69) Comings and Goings | SEASON 6 |
68 | 町はお祭りムード | (67) Lonely Hearts | SEASON 6 |
69 | 同病の友 | (68) Christmas in June | SEASON 6 |
70 | デイビーは反抗期? | (70) The Trouble With Davey | SEASON 6 |
71 | 期待はずれ | (71) Great Expectations | SEASON 6 |
72 | ないしょの内職 | (73) Fools and Kings | SEASON 6 |
73 | キツネの人工飼育 | (72) A Fox Tale | SEASON 6 |
74 | お父さんの結婚 | (74) The More Things Change | SEASON 6 |
75 | 生涯の友 | (75) Home Is Where the Heart Is | SEASON 6 |
76 | とても高貴な結婚式 | (76) What A Tangled Web We Weave | SEASON 6 |
77 | 心の迷い | (77) A Time to Every Purpose | SEASON 6 |
78 | 病める娘 | (78) The Homecoming | SEASON 6 |
79 | 悲しみをこらえて | (79) Out of the Ashes | SEASON 7 |
80 | うわさ話にご用心 | (80) Love May Be Blind ... But the Neighbours Ain't | SEASON7 |
81 | 移動博覧会 | (81) Davey and the Mermaid | SEASON 7 |
82 | ペティボーン家の危機 | (82) Woman of Importance | SEASON 7 |
83 | 愛の再発見 | (83) Secrets and Sacrifices | SEASON 7 |
84 | ブロードウェイの王様 | (84) King of the Great White Way | SEASON 7 |
85 | デイビーの決断 | (87) From Away | SEASON 7 |
86 | キング農場は大騒動 | (85) Total Eclipse | SEASON 7 |
87 | 学力くらべの結末 | (86) Ah...Sweet Mystery of Life | SEASON 7 |
88 | 90歳の誕生日 | (88) After the Ball is Over | SEASON 7 |
89 | ガスの消息 | (89) Return to Me | SEASON 7 |
90 | 救世主ジャスパー | (90) The Last Hurrah | SEASON 7 |
91 | 幸せな結婚式 | (91) So Dear to My Heart | SEASON 7 |
92 | アボンリーのクリスマス | Happy Christmas Miss King | アボンリーの クリスマス |
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図説 英国レディの世界(岩田託子、川端有子) - レビュー
お勧め度★★★★★
岩田 託子、川端 有子著「図説 英国レディの世界」は、英国に限らずカナダ、アメリカのヴィクトリア朝文化を解説した本です。
「<図説 英国レディの世界」は、
「英国」と銘打ってはいるものの、
オルコット(アメリカ)の「若草物語」シリーズやローズ・シリーズ(「八人のいとこ」、「花盛りのローズ」)、
モンゴメリ(カナダ)の「赤毛のアン」や「可愛いエミリー」などが引き合いに出され、
広く流行したヴィクトリア朝文化における女性の生活について、
ふんだんなイラストや写真で解説しています。
「はじめに」から引用します。
そもそも、英国で「レディ」という言葉が、生まれよりもふるまいや感性、日々の生活様式において品のある女性について用いられるようになったのは、およそ十九世紀半ばからだった。英国レディの起源は、大英帝国が世界の覇権を握っていたヴィクトリア朝(一八三七〜一九〇一)に求められる。もとは貴族の令夫人・令嬢を意味したレディは、こうして精神性や教養が強調されるようになり、中流階級の女性もこぞって英国の「レディ」たるべく磨きをかける運びとなった。
ヴィクトリア朝文化とはいえ、それにつらなる前後、十八世紀や二十世紀のもの、アメリカやカナダなどイギリス以外の英語圏の図版や書物もとりあげている。
アンやエミリー、ジョーやローズなど、親しみ深い小説の主人公たちの生活が浮かび上がります。
ヴィクトリア朝を身近に感じられる一冊です。
章立ては以下の通りです。
- chapter 1 少女時代
- chapter 2 結婚式
- chapter 3 奥様稼業
- chapter 4 子ども時代
- chapter 5 年中行事
- chapter 6 弔い
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赤毛のアンの島へ プリンス・エドワード島&物語ガイド (吉村和敏写真、山内史子文) - レビュー
お勧め度★★★★★
吉村和敏写真、山内史子文の『赤毛のアンの島へ プリンス・エドワード島&物語ガイド』は、
プリンス・エドワード島の写真で有名な吉村和敏の写真で彩られた、
プリンス・エドワード島の案内と、アン・シリーズの紹介、村岡花子の紹介からなっています。
目を引くのは、美しいプリンス・エドワード島の写真の数々。
プリンス・エドワード島の写真で有名な吉村和敏による写真です。
『赤毛のアン』の物語の流れに沿って、プリンス・エドワード島の風景が紹介されます。
『赤毛のアン』シリーズからの引用もちりばめられていて印象的です。
観光施設は、住所や開館時間なども詳述されていて、
いよいよ旅行に出発したい気分になります。
章立ては以下の通りです。
- 第1章 風景でたどる赤毛のアン
- 第2章 憧れのアヴォンリーへ
- 第3章 アンとモンゴメリのゆかりの地へ
- 第4章 プリンス・エドワード島の四季
- 第5章 見る・泊まる・食べる 暮らすように旅する島ガイド
- 第6章 アン・シャーリーの生涯
- 第7章 プリンス・エドワード島を愛しつづけたモンゴメリ
- 第8章 アンを届けた村岡花子
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赤毛のアンのプリンス・エドワード島紀行(松本侑子著) - レビュー
お勧め度★★★★★
松本侑子著、
『赤毛のアンのプリンス・エドワード島紀行』は、
まさにプリンス・エドワード島を旅する気分が味わえる本です。
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憧れのプリンス・エドワード島、アンの世界に、
自ら旅しているような気分が味わえる本です
それもそのはず、
この本は、JTBパブリッシングから発行されています。
章立ては以下の通りです。
- 第一章 『赤毛のアン』の舞台めぐり
キャベンディッシュ
-
- 『赤毛のアン』の舞台アヴォンリーのモデルとなった村の紹介
- 第二章 アンとモンゴメリを訪ねて
- アンの続きのストーリーに登場する場所、モンゴメリにゆかりの場所の紹介
- 第三章 プリンス・エドワード島の四季とアンが愛した花と木々
- 『赤毛のアン』の作中に登場する花や草木を季節にそって紹介
- 第四章 島を旅する楽しみ
- 食事・宿・ショッピングのおすすめの場所を紹介
- 第五章 大人になって味わうアン・シリーズ全巻紹介
- 多彩な魅力を持つ「大河小説」アン・シリーズ全巻を紹介
- 第六章 プリンス・エドワード島へ行こう!
- いま、島に行く方法は…
特に、第一章「『赤毛のアン』の舞台めぐり」が充実しています。
アンの家の詳細な写真、お化けの森、恋人たちの小径…。
早く実際にプリンス・エドワード島へ行きたい!
そんな気持ちをかりたてる一冊です。
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「赤毛のアン」が教えてくれた大切なこと (茂木健一郎) - レビュー
お勧め度★★★★★
茂木健一郎著「「赤毛のアン」が教えてくれた大切なこと (YA心の友だちシリーズ)」は、
思春期の青少年を対象に、赤毛のアンを読み、そこから学び取ることを勧める本です。
でも、大人にも、また、赤毛のアンを知り尽くした人にも、興味深い一冊です。
本文から、幾つか引用したいと思います。
そうなると当然、僕たちだって欲しいものが手に入ったり、お金をたくさん手に入れたりすることが、幸せの源ではないということになってくる。実際に、近年の研究がそれを示している。
なぜ僕が『赤毛のアン』を読んで、ここまで魅力を感じるのか。それは、幸せの定義は簡単ではない、ということがちゃんと小説の形で表されているからかもしれない。
「偶然の幸運に出合う能力」を少し難しい言葉で言うと「セレンディピティ(serendipity)」と言う。
セレンディピティは、「行動」「気づき」「受け入れること」の三つの要素を通過した人に訪れるという。じっとしていても、幸運は向こうからはやってこない。
たとえ、有名人にならなくても、成功しなくても、自分の周りの人たちを幸せにすることができれば、キミは素敵だということだよ。
有名になって成功した茂木先生に言われても…、と思うかもしれませんが、
私自身について言えば、確かに、自ら行動を起こして幸せをつかみましたし、
それはお金でも名声でもなく、周りの人たちを幸せにすることからくる満足感だと思うのです。
私も、「赤毛のアン」に教えてもらった一人かもしれません。
一読の価値のある一冊です。
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図説 英国メイドの日常 (村上リコ) - レビュー
お勧め度★★★★☆
「図説 英国メイドの日常(ふくろうの本/世界の文化)」は、
英国ヴィクトリア朝のメイドの生活を写真などの資料で説明した本です。
「赤毛のアン」の舞台カナダ・プリンスエドワード島は、
政治的にも文化的にも英国の影響下にありました。
ですから、英国メイドの日常は、アンの世界のメイドの日常でもあります。
この本を読むと、ヴィクトリア朝のメイドの生活が手に取るように分かります。
「赤毛のアン」に出てくるグリーン・ゲイブルズにはメイドはいませんが、
大人になったアンは、家庭を持ち、スーザン・ベーカーというメイドを雇います。
「アンの夢の家」でスーザンが最初に登場するのは、第十八章の最後です。
ミス・コーネリアは返事もせず、スーザン・ベーカーのほうに向いた。スーザンは顔は気むずかしいが、気持ちは親切な、かなり年のいったグレンの未婚夫人で、ここ数週間この小さな家で雑役女中の役をしていた。
原文ではこうなっています。
Miss Cornelia disdained to reply and turned instead to Susan Baker, a grim-faced, kind-hearted elderly spinster of the Glen, who had been installed as maid-of-all-work at the little house for some weeks.
ここから分かるように、スーザンは、メイド・オブ・オールワークでした。
メイド・オブ・オールワークについても本書で解説されています。
スーザンは、アンの家に勤めていることを誇りに思い、長年勤めあげますし、
アンの家族もまた、スーザンを家族の一員として扱います。
しかし、現実の多くのメイドはハードワークで大変な思いをしたようです。
でも、出世してハウス・キーパーになれば話は別…、
などなど、この本からは、当時のメイドの世界が鮮やかに読み取れます。
「赤毛のアン」との関連性がやや薄いため、お勧め度を一つ下げましたが、
ヴィクトリア朝の時代背景を教えてくれる大変興味深い一冊です。
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