図説 イギリス手づくりの生活誌―伝統ある道具と暮らし(ジョン・セイモア) - レビュー
お勧め度★★★★★
「図説 イギリス手づくりの生活誌―伝統ある道具と暮らし」。
この本は素晴らしい!!!
タイムトラベラー必携の一冊です。
ヴィクトリア朝の暮らしの様子が手に取るように分かりますし、
家事をキチンとこなすことへの意欲が湧いてきます。
―伝統ある道具と暮らし
まず、目につくのは、挿絵です。
細い線で精密に描かれた、ヴィクトリア時代の道具の数々。
ディケンズの小説の挿絵のような、銅版画風のタッチです。
細部まで丁寧に描かれているので、
写真よりも、かえって分かりやすいですね。
この本は、
「自給自足生活の父」として有名な、
ジョン・セイモアによる本で、
家の中の仕事に使われる道具を、
精密な挿絵と、生き生きとした文で紹介しています。
ジョン・セイモア自身は、これらの道具を、
決して過去のものではなく、生きた道具として捉えているようです。
そのため、説明文も、
実体験に基づく生き生きとした描写になっています。
料理の道具や、浴室やトイレの道具など、
多岐に渡る項目を網羅しています。
―伝統ある道具と暮らし
章立ては以下の通りです。
- はじめに
- 台所の道具
- 牛乳と乳製品の道具
- 洗濯の道具
- 家のまわり
- 織物の道具
- 家を飾る
- 道具名他・和英対照表
ヴィクトリア朝の主婦たちが、
あらゆる道具を使って、
家をきちんと整えて暮らしていた様子、
気持ちがいいですね。
現代文明を極端に嫌うジョン・セイモアの思想には、
賛同できないけれど、
私も、もっと毎日を丁寧に暮らしたい、
という気持ちになりました。
―伝統ある道具と暮らし
ところで、「台所の道具」の章を見ていて、
スライサーの形が現在と全く変わっていないことに驚きました。
そんなに歴史ある道具を私は活用していなかったのかと、
びっくりして、
早速、楽天でスライサーを注文しました。
いろいろと比較検討して、
京セラの、3段階調節可能なセラミックスライサーに決めました。
「さびない、切れ味長持ち、嫌な金気が出ないセラミック刃」、
とのこと。
切れ味が良すぎるくらいとのことなので、
手を切らないようにプロテクターがセットになったものにしました。
[rakuten:newworldnet:10004927:detail]
なかなか良い買い物をしたのではないかと思います。
使ってみたら、またレビューします。
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