Anne―赤毛のアンの贈り物(山本容子・画) - レビュー

お勧め度★★★☆☆


Anne―赤毛のアンの贈り物」は、
モンゴメリ著、掛川恭子訳赤毛のアンシリーズから、
珠玉のことばを抜き出し、山本容子彩色銅画を組み合わせた絵本です。




巻頭のことばを引用しますと、

想像力、笑い、希望、愛、夢――。
「完訳 赤毛のアン」シリーズ(全十巻)から、
心にのこることばと彩色銅画を組み合わせました。
新しいアンの本の誕生です。


とのこと。
赤毛のアンシリーズの素敵なことばと、
山本容子独特の雰囲気が楽しめます。


この本に引用されている「赤毛のアン」のことばの中で
特に好きな一節をひとつ。

「楽しい、幸せな日々というのは、なにか目をみはるようなことや、すばらしいことや、わくわくすることがあった日というわけではないのね。なんでもない小さなよろこびを感じられる日が、一日、また一日とつづくことなんだわ。ちょうど真珠が一つぶ一つぶ、糸からすべり落ちていくように。」


この一節に組み合わせられた挿絵は、
アイロンと針刺しの絵。
なんでもない日常の生活のひとこまです。
でも、なんでもない小さなよろこびが伝わってきます。


毎日を丁寧に、小さなよろこびを大切にして
生きていたいな、という気持ちにさせられます。


素敵な絵本です。





よろしかったら一日1クリックで応援して下さい。
↓励みになります。

にほんブログ村 本ブログ 海外文学へ
にほんブログ村