アンのゆりかご 村岡花子の生涯(村岡恵理) - レビュー

お勧め度★★★★★


2014年3月31日から半年間放送予定のNHK連続テレビ小説花子とアン」の原案に決まりました。
朝ドラの原作、注目の一冊です。


アンのゆりかご 村岡花子の生涯」は、
赤毛のアン」の翻訳で有名な村岡花子伝記です。


アンのゆりかご 村岡花子の生涯
村岡 恵理
マガジンハウス
売り上げランキング: 15116


アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)
村岡 恵理
新潮社 (2011-08-28)
売り上げランキング: 20,684


孫娘、恵理によって語られる、村岡花子生涯は、
波乱に満ちています。


前半は、大正時代の少女小説を思わせる語り口で、
ミッションスクールでの女学生生活が綴られます。


卒業後、教師時代、編集者時代を経て、
許されぬ恋に落ち結婚。
その後も、息子の死東京大震災に遭いながらも、
翻訳だけでなく、女性人権運動や「ラジオのおばさん」など、
活躍を続けた様子が紹介されます。


第二次世界大戦は、空襲にも耐えながら、
平和な日が来る事を信じて、
隠れて「赤毛のアン」の翻訳を行い、
終戦後に、「赤毛のアン」が出版された、とのこと。


敵国の言葉で書かれた本を訳すという身の危険を、
ものともせずに翻訳された本が、
今でも読み継がれている、という事実に、
改めて驚嘆と感謝の気持ちを覚えます。


巻頭には、村岡花子書斎や、愛用品
文筆家仲間からの手紙などの写真が紹介されており、
眺めるほどに興味深く感じます。


村岡花子の「赤毛のアン」で育ったすべての方に、
お勧めの一冊です。


アンのゆりかご 村岡花子の生涯
村岡 恵理
マガジンハウス
売り上げランキング: 15116


アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)
村岡 恵理
新潮社 (2011-08-28)
売り上げランキング: 20,684





よろしかったら一日1クリックで応援して下さい。
↓励みになります。

にほんブログ村 本ブログ 海外文学へ
にほんブログ村