旅路の果て―モンゴメリーの庭で(メアリー・フランシス・コーディ) - レビュー
お勧め度★★★★☆
「旅路の果て―モンゴメリーの庭で」は、
「赤毛のアン」で有名なルーシー・モード・モンゴメリの、
最晩年の様子を、一人の少女の目を通して描くフィクションです。
旅路の果て―モンゴメリーの庭で
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原題は"Lucy Maud and Me"。
邦題となっている「旅路の果て」は、
モンゴメリが六十歳で移り住んだトロントの家に付けた名前
「旅路の果て荘(Journey's End)」からとられています。
ローラという名の架空の少女が、
トロントの祖父の家に泊まりにくるところから、
物語が始まります。
ローラは、向かいの家の奥さんが、
「赤毛のアン」や「ストーリー・ガール」の作者、
ルーシー・モード・モンゴメリであると知って興味を惹かれます。
やがて、彼女の庭仕事を手伝うようになったローラに、
モンゴメリは心を開き、
子どもの頃のこと、本のこと、夫のことを、
ぽつりぽつりと話し始めるのでした。
内容的には、ルーシー・モード・モンゴメリの伝記ですが、
架空の少女の目を通して語っているのが、
この本の特徴です。
幸福ではなかった晩年のモンゴメリの様子が、
リアルに浮き彫りにされています。
読みやすく興味深い一冊です。
旅路の果て―モンゴメリーの庭で
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