果樹園のセレナーデ(村岡花子訳、L.M.モンゴメリ) - レビューとあらすじ

お勧め度★★★★★


果樹園のセレナーデ」は、
赤毛のアン」「アンの青春」に続いて出版された、
ルーシー・モード・モンゴメリによる、3冊目の本です。


モンゴメリ
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果樹園のセレナーデ
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書名 原題 出版年 種類 原文
果樹園のセレナーデ Kilmeny of the Orchard 1910 小説 Project Gutenbergj

果樹園のセレナーデ」は、
赤毛のアン」の成功後に単行本として出版されましたが、
実際に執筆されたのは、「赤毛のアン」よりも先で、
既に、ある雑誌に連載されていたそうです*1
そのため、「正確にはモンゴメリの長編処女作*2であるとも言えます。


甘く切ないロマンチックなストーリーですが、
スピーディな展開で読者を惹きこむ力を持つ作品です。

あらすじ


野望にあふれて大学を卒業したエリックは、
容姿端麗で何一つ不自由のない身だった。
しかし、恋愛に関しては、
「ほかに考えなきゃならんことがあるもの」
と、軽蔑してみせる。


ところが、そんな考えも、
古い果樹園で一人の少女を目にした途端に、
消え去ってしまった。


一目で心を奪われたエリック。
ところが、少女はエリックに気付いた途端、
恐怖の色をあらわに逃げてしまう。


この少女キルメニイは、
世の中から隠されるように育っていたのだ。
その背景には、
彼女の悲しい出生の秘密があった……。



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*1:『果樹園のセレナーデ』「ルウシイ・モンゴメリおぼえがき」p.187。L.M.モンゴメリ著、村岡花子訳。新潮文庫、1961。

*2:『果樹園のセレナーデ』「あとがき」p.214。L.M.モンゴメリ著、村岡花子訳。新潮文庫、1961。