村岡花子と赤毛のアンの世界(村岡恵理) - レビュー
お勧め度★★★★☆
村岡花子と赤毛のアンの世界(村岡恵理)は、
2014年3月31日から半年間放送予定のNHK連続テレビ小説「花子とアン」のヒロイン村岡花子についての本です。
村岡恵理責任編集「村岡花子と赤毛のアンの世界 生誕120年永久保存版」は、
「赤毛のアン」を翻訳したことで有名な児童文学者村岡花子に光を当てた本です。
巻頭には、村岡花子の書斎や、赤毛のアン関連の原稿や資料などが、
カラー写真で紹介されています。
この本には、エッセイやあとがき、童話など、
村岡花子本人の文章が数多く収められています。
また、周囲の人々によるエッセイ、論考等で、
村岡花子の人物像を浮かび上がらせます。
読み物というよりは資料といった感覚の本ですが、
今となっては入手しにくい貴重な文章の数々を読むことができます。
目次
※「安中花子」は村岡花子の旧姓です。
連続テレビ小説「花子とアン」では「安東はな」となっていますが、
きっと分かりやすい名前に変えたのでしょう。
はじめに | 村岡恵理 | 村岡花子の生涯 |
安中花子 | 行け!私の小さな書よ、行け! | |
村岡花子 | 赤毛のアン | |
対談 | 熊井明子、梨木香歩 | モンゴメリと村岡花子からもらったもの |
村岡花子 | ルウシィ・モンゴメリのこと | |
〃 | 自然の美しさと人の心 | |
『赤毛のアン』愛読者からの手紙 | ||
エッセイ | 永江朗 | 心はプリンスエドワード島に飛んだ |
エッセイ | 中井貴惠 | アンの住む島へ |
村岡花子 | ふたりの少女 | |
論考 | 河合祥一郎 | モンゴメリにとってシェイクスピアとは何か |
論考 | 村岡美枝 | 東洋英和の教育と『赤毛のアン』 |
当時の東洋英和女学校と『赤毛の』の共通点 | ||
論考 | 赤松佳子 | L.M.モンゴメリの『エミリー』三部作と村岡花子 |
論考 | 川端有子 | 翻訳家としての村岡花子 |
インタビュー | 『アンの想い出の日々』―翻訳家 村岡美枝さんに聞く |
- 第2章 家庭(ホーム)
村岡花子 | 機関紙『家庭』より 台所を愛するの記 | |
〃 | はじめて入学した日 | |
〃 | 福音印刷株式会社 | |
〃 | うろこのごときもの | |
〃 | 書斎の歴史 | |
〃 | 美しい人 | |
〃 | 花守の記 |
- 第3章 子どもたちに捧ぐ
エッセイ | 松井直 | 心に残る村岡のおばさんの声 |
エッセイ | 中川李枝子 | 幼い頃に読んだ村岡花子の童話『たんぽぽの目』 |
童話 | 村岡花子 | みみずの女王(『桃色のたまご』より) |
童話 | 〃 | 黄金の網(『紅い薔薇』より) |
童話 | 〃 | たんぽぽの目(『たんぽぽの目』より) |
エッセイ | 渡辺鉄太 | 道雄文庫のまいた種―村岡花子と渡辺茂男 |
村岡花子 | 廊下図書館の子供たち |
- 第4章 少女のために
村岡花子 | 少女のための文学について | |
エッセイ | 内田静枝 | 雑誌を舞台に少女を励ます |
村岡花子 | 少女ブックレビュー | |
座談会 | 関屋敏子、林夫美子、深尾須磨子、 村岡花子、吉屋信子 |
私の母校を語る |
村岡花子 | 少女小説 美しき出発 | |
エッセイ | 太田愛人 | 人間関係の贅沢 |
- 第5章 友情
安中花子 | 詠草から | |
村岡花子 | 静かなる青春 | |
〃 | 弁天池―K夫人のことども | |
〃 | 蘆花未亡人 | |
書簡 | 〃 | 此頃の白蓮夫人に |
書簡 | 〃 | 吉屋信子氏宛 |
〃 | 私たちのあゆみ―市川房枝さんに捧げる | |
〃 | 『火の鳥』の時代 | |
〃 | 三宅やす子さんの記憶 | |
〃 | 辻村もと子さんのこと | |
翻訳 | 〃 | まりをねっと オー・ヘンリイ |
〃 | 大阪の休日 | |
エッセイ | 村岡みどり | 母、村岡花子のこと |
でも、村岡花子入門書としては、先に「アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)」を読むことをお勧めします。
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