赤毛のアンの翻訳物語(松本侑子、鈴木康之) - レビュー
お勧め度★★☆☆☆
「赤毛のアンの翻訳物語」は、
著者松本侑子が、
情報技術をフル活用して、
「赤毛のアン」の翻訳に挑んだ様子を記録した本です。
膨大な訳注付きの、松本侑子訳「赤毛のアン」シリーズ。
その翻訳や引用元探しの様子が克明に描かれています。
パソコン通信からインターネットへ、
MS-DOSからWindowsへ、
情報技術が目まぐるしく発展した時代に、
それらをうまく活用して、
翻訳作業や引用調査を行っていったことが分かります。
彼女の根気強い調査のおかげで、
私たちは、あの膨大な訳注を読むことができるのだと、
実感させられました。
技術的な情報は古くなっていますが、
インターネット黎明期の記憶が世間から薄れていくに従い、
歴史的な資料としての価値が出てくると思います。
赤毛のアンシリーズ(松本侑子訳、モンゴメリ著) - レビューも、
併せてご覧ください。
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