誰も知らない「赤毛のアン」(松本侑子) - レビュー
お勧め度★★★☆☆
松本侑子著『誰も知らない「赤毛のアン」』は、
「赤毛のアン」や、作者ルーシー・モード・モンゴメリについて、
社会的な時代背景や、作品に登場する植物、モンゴメリの人格等、
あまり知られていない事実に光を当てた本です。
「誰も知らない」と銘打っていますが、
「赤毛のアンの世界 - 作者モンゴメリの生きた日々」
など他の本にも書かれていることが、かなりの部分を占めているように感じました。
いろんな本の情報を寄せ集めた、という雰囲気の本ですが、
参考文献の頁できちんと元ネタが明かされています。
一冊で幅広く「赤毛のアン」の背景を知ることができる、
という意味で、赤毛のアンビギナーにとっては良い入門書かもしれません。
章立ては以下の通りです。
- 第一章 『赤毛のアン』の時代背景
- 1 アン・シャーリーが生きたカナダ社会
- 2 プリンスエドワード島の歴史
- 3 日々の暮らし（交通、政治、宗教、産業、料理、服飾）
- 第二章 『赤毛のアン』の植物園
- 1 咲きみだれる花々と果実
- 2 ダイアナ・バリー家のガーデン
- 3 カナダの森の植物
第三章 モンゴメリの生涯
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- 1 作家になるまで
- 2 アンシリーズ執筆という諦めと苦悩
- 3 旅路の果てまで 不幸な結婚と晩年
第四章 モンゴメリの生涯をたずねるカナダ紀行
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- 1 誕生から三十代までの土地 プリンスエドワード島とハリファクス
- 2 三十代から最期まで オンタリオ州リースクデイル、バラ、ノーヴァル、トロント
赤毛のアンの世界―作者モンゴメリの生きた日々
(新潮文庫)
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M. ギレン
新潮社
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赤毛のアンの世界 - 作者モンゴメリの生きた日々 (M.ギレン) - レビューもご覧ください。
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