『赤毛のアン』を書きたくなかったモンゴメリ(梶原由佳) - レビュー

お勧め度★★★★★


梶原由佳著、
赤毛のアン』を書きたくなかったモンゴメリ」は、
モンゴメリの足跡をたどる伝記・紀行本です。


『赤毛のアン』を書きたくなかったモンゴメリ
梶原 由佳
青山出版社
売り上げランキング: 286255


前半は、モンゴメリの日記を中心に編まれていますが、
後半では、
著者梶原由佳自身が、モンゴメリゆかりの土地を訪ねたり、
モンゴメリ親族生前の知人
著名なモンゴメリ研究者との交流したりする様子が、
いきいきと描かれています。


赤毛のアン出版100周年とはいっても、
それほど昔のことではないのだと改めて感じました。


それにしても、著者の行動力には驚かされます。
1988年にトロントに移住して、図書館に勤務していた際に、
「日本人は、どうしてルーシー・モード・モンゴメリの『赤毛のアン』が好きなの?」
という質問を頻繁に受け、
初めてモンゴメリ作品に触れたといいます。


ところが、今では、この本の帯に松本侑子が寄せている言葉を借りると、
「世界でいちばんモンゴメリにくわしい人」。
モンゴメリに関することでなら、
いつでもどこへでも出かけて行く人、
という印象を受けました。


生きたモンゴメリ情報に出会える一冊です。


章立ては以下のとおりです。


『赤毛のアン』を書きたくなかったモンゴメリ
梶原 由佳
青山出版社
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