『赤毛のアン』を書きたくなかったモンゴメリ(梶原由佳) - レビュー
お勧め度★★★★★
梶原由佳著、
「『赤毛のアン』を書きたくなかったモンゴメリ」は、
モンゴメリの足跡をたどる伝記・紀行本です。
『赤毛のアン』を書きたくなかったモンゴメリ
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梶原 由佳
青山出版社
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前半は、モンゴメリの日記を中心に編まれていますが、
後半では、
著者梶原由佳自身が、モンゴメリゆかりの土地を訪ねたり、
モンゴメリの親族や生前の知人、
著名なモンゴメリ研究者との交流したりする様子が、
いきいきと描かれています。
赤毛のアン出版100周年とはいっても、
それほど昔のことではないのだと改めて感じました。
それにしても、著者の行動力には驚かされます。
1988年にトロントに移住して、図書館に勤務していた際に、
「日本人は、どうしてルーシー・モード・モンゴメリの『赤毛のアン』が好きなの?」
という質問を頻繁に受け、
初めてモンゴメリ作品に触れたといいます。
ところが、今では、この本の帯に松本侑子が寄せている言葉を借りると、
「世界でいちばんモンゴメリにくわしい人」。
モンゴメリに関することでなら、
いつでもどこへでも出かけて行く人、
という印象を受けました。
生きたモンゴメリ情報に出会える一冊です。
章立ては以下のとおりです。
- 第1部 ルーシー・モード・モンゴメリの生涯
- 第2部 アンは私ではない!――アンとモンゴメリ
- 第3部 モンゴメリを愛する人々
- 不滅のアン
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