赤毛のアンAtoZ―モンゴメリが描いたアンの暮らしと自然(奥田 実紀) - レビュー

お勧め度★★★★★


奥田実紀著、
赤毛のアンAtoZ―モンゴメリが描いたアンの暮らしと自然」は、
アンにまつわるキーワードを、アルファベットごとに集めた本です。



辞書のように、AからZまでキーワードが並んでおり、
遊び心のある、楽しい本ですが、
内容的にも深く、充実した一冊です。
写真資料もふんだんに盛り込まれています。


例えば、最初のAの項目では、
Avonlea アヴォンリー」が取り上げられており、
この架空の村名の由来について考察されています。


続いては「Apple りんご」。
赤毛のアンには6種類のりんごが出てくるそうです。
クラブ・アップルに紅りんご、ラセットなどなど…。
著者奥田実紀自身のプリンス・エドワード島での体験も織り交ぜながら紹介されます。


そして、
Autumn 秋」「Arthur アーサー王伝説
と、バラエティに富んだキーワードが続きます。


あとがきによると、

プリンス・エドワード島の図書館で"Mary Poppins from A to Z"という本を見つけました。おもしろくて、アンのA to Zを自分で書いてみようと思いました。本として、というより、ただおもしろ半分に書き始めたのですが、東洋書林の麻生緑さんに興味を示していただき、単語ごとのコラムもたくさん盛り込んだ事典風の本に仕上がりました。


とのこと。
また、
近々発刊予定の「赤毛のアン事典」に
書ききれなかったことをまとめ直し、
ひとつひとつの単語を深く掘り下げることになった、
と書かれています。


この「赤毛のアン事典」というのは、
2008年に出版された
永遠の「赤毛のアン」ブック』のことではないかと思われます。
2冊併せて読むと、理解が深められます。



永遠の「赤毛のアン」ブック
奥田実紀
集英社
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