可愛いエミリーシリーズ(村岡花子訳、L.M.モンゴメリ) - レビューとあらすじ

お勧め度★★★★★


「可愛いエミリー」シリーズは、
赤毛のアンで有名なルーシー・モード・モンゴメリによる、
珠玉の作品の一つです。


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モンゴメリの代表作は赤毛のアンシリーズ(アンブックス)ですが、
エミリーブックスは、モンゴメリの心の動きを記録する意味で、
より自伝的な作品であると言われています*1


モンゴメリファンの中には、
エミリーブックスモンゴメリ作品の中で一番好き、という方も
多いのではないでしょうか。


2007年には「風の少女エミリー」というタイトルでアニメ化され、
知名度も上がったのではないかと思います。


シリーズは下表のように、3部作となっています。

可愛いエミリーシリーズ(エミリーブックス)一覧

書名はAmazonの商品詳細ページにリンクしています。

書名 原題 内容 出版年 種類 原文
可愛いエミリー Emily of New Moon 少女時代。父の死から、カーペンター先生に文才を認められ決意を新たにするまで 1923 小説 PGA
エミリーはのぼる Emily Climbs 作家を目指して努力を続けるエミリー。シュールズベリー高校卒業まで 1925 小説 PGA
エミリーの求めるもの Emily's Quest 虹を追って書き続けるエミリー。真実の愛を見付けるまで 1927 小説 PGA

可愛いエミリーシリーズ - あらすじ


最愛の父と死に別れ、二人の伯母の元で育てられることになったエミリー


厳格なエリザベス伯母と優しいローラ伯母のもとで、
鋭い感性と洞察力を持つエミリーは、
彼女を取り囲む世界から、
多くのものを吸収しながら成長していきます。


ある日、インスピレーションを得て、

わたくし、エミリー・バード・スターは、今日ここに、アルプスの高峰にのぼって、名誉ある目録に自分の名をしるす*2覚悟であることを、おごそかに誓う。*3


と、誓ったエミリーは、
アルプスの高峰」を目指し、詩や小説を書く練習に努力を傾けます。


親友のイルゼやテディ、ペリーたちと一緒に勉学に励み、
いつもぴりっとした批評をくれるカーペンター先生の指導を受けて、
エミリーはひたすら書き続けます。


そんなエミリーに、ある日思いがけない事故が襲います。
その事故は、エミリーに、
ある心境の変化をもたらすことになったのです――


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*1:『可愛いエミリー』あとがき。モンゴメリ著、村岡花子訳。新潮文庫、1964。

*2:名声を勝ち得る、という意味。その日読んだ詩にちなんだ誓いの言葉

*3:『可愛いエミリー』第二十七章。モンゴメリ著、村岡花子訳。新潮文庫、1964。